はじめて四国に行ったとき、薄紫色の小さな花をたくさんつけた木を何度か見かけた。
関東あたりでは見たことのない木だったので珍しく、同行者と「なんの木だろうね」と話していたら、地元の人が「オウチだよ」と教えてくれた。
帰ってから調べると「おうち」=「栴檀(せんだん)」とのこと。栴檀といえばすぐ「栴檀は双葉より芳し」という言葉を思い出すが、そのセンダンはビャクダン(白檀)の別名であって、このセンダンの木とは違うのだそうだ。ややこしや。
南方熊楠が臨終の床で「天井に紫色の花が咲いている。医者は呼ばないでくれ。医者が来ればこの美しい花は消えてしまうから。」と言ったいうエピソードがあり、その花がオウチだといわれている。
今年9月に紀州田辺の南方熊楠旧宅を見に行ったのだが、間の悪いことに、庭の手入れの業者が出入りしていて、庭の奥の栴檀の木は見逃してきてしまった。
・南方熊楠旧宅は田辺市の「南方熊楠顕彰館」に隣接。
場所がわかりにくく、地図を見ても、人に聞いても、なかなかたどりつけなかった私たち。
・「南方熊楠記念館」(南紀白浜)
敷地全体が植物園みたいですごい!こちらは誰でも迷わず行ける(笑)
・国立科学博物館で開催中の展覧会
南方熊楠 −森羅万象の探求者−
◆今日の一冊◆
猫楠―南方熊楠の生涯 / 水木 しげる(コミック)
私は、水木しげるが熊楠の一生を描いた「猫楠」と、水木しげるの子供時代の話「のんのんばあとオレ」を連続して読んだので、水木しげると南方熊楠の生涯が頭の中でごっちゃになっているところがある。変人度としては似たようなものか(笑)