時々、ものすごく厳しい現実を抱えている方が、自分の胸のうちを「乳がん掲示板」に吐露していかれることがあります。
自分が乳がんになったことで引き起こされた様々の問題(恋人と別れた、職場をクビになった、経済的に苦しい、etc.)に直面している、または、様々な問題(親の介護、離婚してシングルマザー、他の病気や障害、etc.)を抱えた状況の中で追い討ちをかけるように乳がんであることが発覚したなどということ、それらの重圧に耐えかねて、「苦しくて苦しくて、もうどうしたらいいのかわからないんです」というようなことを切々と書かれていたりすることがあります。
本当にあまりにもひどい話や厳しい状況で、読んでいるだけで胸が苦しくなるほどの、つらいお話だったりすることもあります。
そして、たいていそういう書き込みは「乳がんと直接関係のない話を長々と書いてしまってごめんなさい」としめくくられています。
でも、そういう時、そういう時にこそ、私はこの掲示板をやっていてよかったなと思うのです。それは決して「関係ない」話なんかじゃないと思うのです。
「関係ないことを書くのは迷惑になる」という良識を持ちながらも、それでも書かずにはおれなかったその人の、どうしようもなく苦しい気持ち。家族や身近な友人にも、誰にも言えない胸のうちを、ここでなら思い切って吐き出してみよう、と思ってくれたのであれば、そういう場所を提供できてよかったと思うのです。私には何もできないけれど、なんと言って励ましたり助言したらいいのかもわからないけれど、その人が書くことで、ほんの少しでも気持ちが軽くなってくれたならいい。
私だけでなく、たぶん多くの方は、返信の書き込みをしなくても、心の底からその人に「がんばってね」「負けないでね!」ってエールを送っていると思います。自分に似たところ、重ねあわせる部分があれば、その気持ちの強さもひとしおでしょう。
インターネットの中は、相手の顔が見えないバーチャルな空間ですが、そんなとき、掲示板の上(中?)に、お互いがお互いの気持ちを支えあう暖かいエネルギーが流れているように実感します。
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