2006年07月06日

10年目の私

私はもともとはソフトウエア会社でSE(システム・エンジニア)をやってたのですが、乳がん術後に退職し、フリーでWeb制作などの仕事をここ10年ほどやってきました。

最初はとても理想的な毎日と思えました。仕事はコンスタントにあって、でもそれほど忙しくもなく。

ところがここ数年は、仕事のストレスがまた大きくなってきていました。自宅が仕事場なので、ほとんど人に合わず、マイペースでできる仕事とはいえ、最近はメールでの仕事のやりとりが当たり前になってしまったので、レスポンスの速さを要求されるようになってきました。仕事量もどんどん増え、長年の間に、しがらみも増えました。毎朝パソコンを立ち上げると、未処理メールの山にうんざりするようになっていました。

フリーとはいえ、結局、ある取引先の専属のようになってしまっていて、抜けるに抜けられないような状況でした。仕事そのものの負担、不満やストレス。しんどいな、と本気で思い始めたのが3年ほど前だったでしょうか。

でも、なんとか自分をだましだまし、前向きに取り組んできたつもりだったのですが、あるきっかけを機に今年5月、ついに私は、今の仕事を一旦全部手放す決心をしました。

だって今の状況はまるで・・・10年前、乳がんが発覚したときの自分と同じではないか、と思って、ちょっと怖くなったのです。

乳がんがわかったとき、私はどこかで「こんな生活をしていたら癌になってもしょうがないかもね」と納得してしまったところがありました。仕事も会社も大嫌いだったのに、やめるにやめられず、いやいやながらも、収入源だから、やめたら人に迷惑がかかるから、それなりにいい仕事だから、新しいことをまた一からやるのは大変だし、と、無理やり言い訳をして、自分をごまかしていた。

闘病日記に“この病気は私に「立ち止まって人生を考え直しなさい」という神様からのメッセージなのだと思っている。”と書いているけれど、言い方を買えれば、私は、癌というハンマーで神様に頭を殴られるところまでいかなければ、自分で自分を痛めつけるような生活を変えることができなかったのでした。

もう絶対、そんなことはやめよう、って思った。
したいことをして、したくないことはしないで、楽しく生きようって、心に決めた。

それなのに・・・・のどもと過ぎればなんとやら。
いつのまにか、また、同じことをくりかえそうとしていた;

ちょうど今月は乳がんの手術からまる10年の月です。(1996年7月31日が手術した日)
とにかく私は、今月は仕事を一切お休みすることにしました。
10年生き延びた自分へのご褒美とお祝いです。

それにしても、なんて学習能力のない私なのでしょう。
でも今回はハンマーで頭をぶん殴られる前に気づけたから、まだよかったといえるかな(笑)

ロハスがどうの、なんてブログを書いている手前、非常にお恥ずかしいことなのですが、実は私のこのところの毎日はまったく健康的な生活からはかけはなれていました。
ストレス解消のために、酒量は増え、時間がないからと加工食品やジャンクフードを食べることが増え、「本当は健康的な生活をしたい」という理想があるから余計に、そうでない今の自分に対して自己嫌悪がひどく、「これじゃいけない、いけない」って思えば思うほど、それがプレッシャーになって、ますます乱れた生活になってしまっていったようです。

だからここに書けるようなことが、なかったのです;
もし『HANAさんは玄米食べたりして、健康に気をつけた生活をしているから元気なんだ』って思ってた人がいたら、ごめんなさい(笑)

「まったりライフ」は理想で、現実は全く違うものでした。

と、カミングアウトして・・・

これから、ちょっとずつ修復していって、理想と現実のギャップを埋めていきたいと思います。
タグ:乳がん
posted by HANA at 22:28 | TrackBack(0) | 乳がんと私とインターネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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