2007年02月13日

ヒバクシャ

9日、ポレポレ東中野(マイナーなドキュメンタリー映画ばっかりやっている小さな映画館)で、鎌仲ひとみ監督の「ヒバクシャ〜世界の終わりに」と「六ヶ所村ラプソディ」を見た。アンコール上映の最終日の最終回。2本続けてはキツいかなと、ためらいもあったのだが、やっぱり見といてよかった〜!!

2本を通しで見た直後の感慨を一言でまとめるなら「もはや地球上の人間はすべて“ヒバクシャ”と言っても過言ではないのかもしれない」ということだった。

私自身が乳がん体験者であるゆえに、特にインパクトがあったのは、「ヒバクシャ」の中で肥田先生(広島で被爆した医師)が日本の過去数十年のデータから乳癌による死亡者数の推移のグラフを作ってみせるところ。折れ線グラフは1996年に突然激しく上昇する。なにせ私が乳癌と診断されたのは1996年。ぎょっとする。

遺伝子学的(だったかな?)に見て、何か特別な原因がなければそのように急激な変化があらわれることはなく、また何かが起こってから変化が現れるには10年程度の時間を要するという。そして1996年の10年前1986年に何があったかというとチェルノブイリの原発事故。大量の放射性物質が大気中に放出されたのだ。

だからといって「自分の乳癌がチェルノブイリのせいだったんだ」などと思ってしまうほど短絡的思考ではないが、がん患者が増えている原因の1つとして、このことが関係ないとは言い切れないのではないような気もする。一般的には「食事の欧米化」などが原因とか言われているけど、それだって推測に過ぎないわけだし。

2本の映画とも、声高に何かを訴えるような内容ではない。ただ淡々と、周辺の人々の声や姿を伝える。問いもないし答えもない。そもそも、誰がいいとか悪いとか単純に割り切れる問題ではない。見た人がそれぞれに自分で考えていくのだろう。

日本では現在55基の原子力発電所が稼動しており、私達は日々その恩恵にあずかっている。
青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場は今年(2007年)8月にフル稼働を開始する予定だという。

ヒバクシャ〜世界の終わりに(公式HP)
http://www.g-gendai.co.jp/hibakusha/

六ヶ所村ラプソディ(公式HP)
http://www.rokkasho-rhapsody.com/

六ヶ所村ラプソディ・オフィシャルブログ
http://rokkasho.ameblo.jp/
タグ:乳がん 映画
posted by HANA at 12:43 | TrackBack(1) | 乳がんと私とインターネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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